イスラム教とは?なぜテロは起きるのか?
- 2018.04.29
- 世の中の仕組み

こんにちは☆NORIです(*´ω`*)ノ
今日は「イスラム教とは?なぜテロが起きるのか?」と題しまして、日本人にはイマイチ理解しがたいイスラム教について書きたいと思います☆
わたしたち日本人から見ると、「イスラム」=「テロリスト」と考えがちですが、一方では平和なイスラム教徒もいるわけですし、いったいどうなってんの?って混乱しちゃいますよね。
イスラム教徒達は、なぜテロを起こすのか?
ジハードとは何なのか?
そもそもイスラム教ってどんな宗教なの⁉
そのへんをわかり易く解説いたします(`・ω・´)ゞ
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イスラム教とは?まずはイスラム教の概要をサラっと説明
それではまず最初に、「そもそもイスラム教徒はなんじゃらほい(*´ω`*)?」
というお話から始めましょう。
まぁ、知っている方も多いと思いますが、イスラム教とは、ユダヤ教、キリスト教から派生した宗教であり、言ってみればこの3つの宗教は、同じ神を崇拝しているといえます。
紀元前1300年頃、まず最初に、モーゼが海をパカっと割って奇跡を起こしたことによりユダヤ教が誕生し、最初の聖書ができました。
これがいわゆる「旧約聖書」です。
次に起源1年、つまり今から2018年前にイエス・キリストが馬小屋で誕生しました。
成長したキリストは、ユダヤの聖書を誤って解釈しているユダヤ教のお偉いさん達に向かって「アンタらは聖書もまともに読めんの?あったま悪ぃーなぁー」と散々いちゃもんを付けました。
と同時に、キリストは当時ローマ帝国の支配下で苦しんでいる民衆に次々と奇跡を起こして、次第に神と崇められるようになっていきました。
しかし、民衆から大人気のキリストの活躍を面白く思わなかったユダヤの偉いオッサンさん達は、キリストを捕まえて十字架に張り付けて処刑してしまいました。
と思ったのもつかの間、3日後に生き返ったキリストは、その奇跡の所業により皆んなから神と崇められ、めでたくキリスト教が誕生しました。
そして、キリストの12人の弟子たちにより、キリストの教えがまとめられたものが「新約聖書」です。
しばらくは、まったりと歴史は流れていたのですが、起源600年に、今度はムハンマドというオッサンが、洞穴で瞑想していたら、突然「アッラー」と名乗る神から掲示を受けました。
その後ムハンマドは、次々とアッラーの神から掲示を受けるようになり、その言葉は、ムハンマドの弟子たちによって20年間、詳細に記録されていきました。
その記録を編集し誕生したのが「コーラン」と呼ばれる聖典で、めでたくイスラム教が誕生しました。
ちなみに、ムハンマド自身は、あくまでも神の啓示を受けた「予言者」と言うだけであって、神ではないのですね。
つまり、たまたまムハンマドがアッラーから選ばれたというだけであり、ムハンマドが特別視されているわけではないという事です。
コーランに書かれてある内容は、基本的には、ユダヤ教の旧約聖書、キリスト教の旧約・新約聖書の内容について、「わたしはこう思う!」という解説が書かれてあると言えます。
そのため、コーランを理解しようと思ったら、最低限、旧約と新約聖書の内容を理解していないと、何が書いてあるのかサッパリ解らないそうです。
コーランは、基本的には聖書に書かれてある事と似たような事が書かれてありますが、ただ、所々が違っているのですね。
特に、ユダヤ教やキリスト教の教えをよく理解している人達からすると、教えの内容が覆されるような事も書かれてあります。
たとえばコーランには、「イエス・キリストは、たしかに立派な人だけれど、神の子ではない」と記されております。
「キリストは十字架にかけられたように見えただけで、実際は、十字架にはかけられていない」とされているのですね。
さらに、後ほど記載しますが、「ジハード」の考え方も、イスラム教独自の教えで、これが、イスラム教がとってもややっこしい部分でもあるのです。
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イスラム教徒は、なぜ自爆テロ(ジハード)を行うのか?
ジハードとは、簡単に言うと「異教徒との聖戦」です。
と言っても、日本人からすれば、ジハードとか自爆テロとか、全然意味わかりませんよね。
何であんなことすんの?と誰もが思うことでしょう。
しかし、わたしたち日本人がそう思ってしまう原因は、やっぱり、イスラム教に対する理解不足だと思うのですね。
簡単に言うと、彼らは、アッラーの教えに忠実に従い「ジハード(自爆テロ)」を行っているのです。
アッラーの教えとは、つまりコーランに書いてある教えです。
では、コーランには一体何が書かれてあるのでしょうか?
ここからは、イスラム教研究家の「飯山陽(あかり)さん」という方の著書の内容を元に、説明していきますね〜。
イスラム教には救世主がいない!?
ここでちょっと話を戻して、ユダヤ教とキリスト教のお話をしますね。
この2つの宗教には、いづれも「救世主」というものが存在します。
ユダヤ教の救世主はメシアと呼ばれて、ユダヤ教信者はいわば「メシアの降臨」を待ち望んでいる人たちです。
対して、キリスト教は「キリストの再臨」を救世主として待ち望んでおります。
では、イスラム教の救世主は?となると、これがコーランには明確に記されていないそうなのですね。
まずこの時点で、イスラム教の教えは「救世主がいないために未来がない」と言え、厳しい教えだともいえます。
そのため、イスラム教信者が救いを求める場合は、「自分で何とかする」しか方法はないのです。
キリスト教では、人は死ぬと「最後の審判」と呼ばれる場所で、この世での行い良し悪しを審判され、その後、地獄へ行くか?天国へ行くか?が決定されます。
これは基本的にイスラム教でも同じで、イスラム教も死んだら「永遠の天国か?」もしくは「永遠の地獄か?」のどちらかを選ばなくてはいけないのですね。
そして、その人が天国へ行くか地獄へ行くかを決めるのは、その人の両肩に乗っかった天使によりポイント制で採点されます。
イスラム教信者の右肩には「善い行いを記録する天使」、左肩には「悪い行いを記録する天使」が、それぞれ乗っかっております。
たとえば、「今日はちゃんとお祈りできた!」としたら、右肩の天使が1点加算しますが、「うっかりお酒を飲んじゃった!」となると、左肩の天使が1点減点する。といった仕組みです。
で、死ぬ時にこの合計点がプラスで1点でもあれば、その人の死後は「永遠の天国」が約束されるのですね。
逆にこれがマイナスだとすると、その人の死後は「永遠の地獄」となってしまうのです。
しかしここで問題なのが、「はたして自分は今何点なんだろう?」という自分の点数を、自分で見ることが出来ない!という事なのですね。
と言っても、イスラム教には「確実に天国に直行できる方法」もあるのです。
それが「ジハード」なのです。
ジハードとは、どんな悪人でも確実に天国に行ける方法
イスラム教では、普段どんなに堕落した生活をしていても、どんなに悪事を働いていたとしても、ジハードを行えば、その悪事は帳消しにされ、天国に直行できるとされています。
それだけではありません。
ジハードを行えば、自分自身が天国へ直行できるだけでなく、その人は、「あの世で72人の処女の妻を娶ることが出来る」とされています。
更には、ジハードを行った人は、その人の親族70人も、死んだら天国に行けるように、神様からの推薦状を貰えるのですね。
つまり、イスラム教徒からすれば、ジハードとは、自分が確実に天国に行ける方法というだけでなく、「最大の親孝行」でもあるのです。
異教徒との戦いでジハードを行い、自分の体から一滴でも血が流れた瞬間、その人が天国へ行くのは約束されます。
わたしたち日本人からすれば、ジハードと言う自爆テロ自体がまったく理解できませんが、イスラム教徒である彼らからすれば、ジハードは大真面目な話であり、神の名の元に行う正義の行いと言えるのですね。
そのため、イスラム教徒たちは、これほどまで「ジハードという聖戦」にこだわり、自爆テロを行うのです。
ちなみに以下は、メリーランド大学のグローバルテロリズムデータベースより抜粋した、自爆テロを行い死亡したテロリストの数です。
2000年 → 39人
2010年 → 175人
2015年 → 915人
2016年 → 982人
このデータから分かるように、ジハードを行うイスラム教徒の数は、うなぎ登りで増えております。
イスラム教の穏健派と過激派の違いとは?
イスラム教徒には、平和的な穏健派もいれば、めっちゃくちゃなテロばかりやっている過激派もいます。
一般的な穏健派イスラム教徒からすれば、「テロを行うような過激派は、コーランの内容を悪用している者である!」とされております。
しかし、飯山陽さんの解説は少々違うのですね。
どういう事か説明します・・・
まず、イスラム教徒と言っても、その半数はヨーロッパなどの中東意外の国に住んでいるわけなのです。
そのため、他所の国に住まわしてもらうためには「自分たちは平和な宗教なのですよ〜☆」って事を言わなくちゃいけないのですね。
じゃないと、追い出されちゃいますからね。
しかし、コーランには、「異教徒の神殿や遺跡は全て破壊しなければならない」とも書かれてあるのですね。
では、イスラム国の様なテロリストが何をやっているかというと・・・異教徒の神殿とか全部ぶっ壊してしてますよね?
ちなみにエジプトには、ピラミッドやスフィンクスと言った、イスラム教が誕生した何千年も前から存在する古代遺跡があります。
では、穏健派のイスラム教徒たちは、これらの遺跡を破壊しているのか?と言われると、全然壊していませんよね。
当然、ピラミッドは貴重な観光収入になりますので、壊すわけないですよね♪
実はこの例からも解る様に、イスラム教は、穏健派よりも過激派のほうが、よりコーランに沿った教えを忠実に実行しているのです。
そして、近年、インターネットとグーグル翻訳の登場により、誰もがコーランの教えを読むことが出来るようになってきました。
日本の仏教の経典を一般の日本人が読むことが出来ないのと同じように、実は、コーランに書かれた内容は、一般のイスラム教徒には読めないのですね。
そのため、コーランは、一部のイスラム宗教学者の独占物だったのです。
しかし、これが一般の人たちにも読めるようになったのは、まだ最近のことなのですね。
その結果何が起きたかというと、「穏健派より過激派のほうがイスラム教徒としては正しいのではないか?」という事を全世界の人が知ることになったのです。
そして、穏健派のイスラム教徒たちも、「本当は自分たちが言っていることがコーランに反しているという事を、敬虔な信者ほど、よく理解しているのではないか?」という事が広まり始めたのですね。
つまり、善悪は無視して、単純にイスラム教の教えという意味で考えると、テロを行っている過激派の行動の方が、説得力があるです。
ちなみに、イスラームとは「絶対服従」と言う意味です。
ということは、コーランに書かれてあることは、絶対に遂行しなければならないのですね。
実際、コーランには「一部は実行して、一部は実行しないというのは、呪われる」とも書かれてあります。
テロリストたちは自爆テロを行う時に「アッラーは偉大なり!」と叫んで突っ込んでいきます。
イスラム教にある「アブド」というのは、「神の奴隷」と言う意味であり、自ら神の奴隷となる事を誇らしく思うのが、イスラム教の教えなのです。
そのため、イスラム教の教えは「奴隷制」を推進していて、異教徒の無差別殺人も、イスラム教徒にとっては「正義」なのですね。
同時に、ジハードは「全イスラム教徒の義務」でもあるのです。
こうして書くと、やっぱり、イスラム教=テロリスト、という解釈になってしまいますね(;´Д`)
しかし、イスラム教の教えにはこうも書いてあります・・・
「コーランから導き出されたふたつの相反する解釈が出てきたときは、両方とも同じ価値を持ち、正しいとする」
つまり、イスラム教過激派も、イスラム教穏健派も、言ってみれば「両方とも正しい」とも言えるのですね。
最後に・・・
今日は、イスラム教とテロリストについて書いてみました☆
もっと詳しく知りたい方は、イスラム教研究家の飯山陽さんのブログを、ぜひ読んでみてくださいね〜♪
読んでいただき、ありがとうございました!
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