宮崎駿が目指した世界。天才アニメーター宮崎駿とは?
- 2017.11.27
- わたしが影響を受けた方々
どうも、NORIです(*´ω`*)丿
今日はわたしが大好きなアニメーターでアニメ監督の宮﨑駿先生のお話です☆
今日の記事は、完全わたしの趣味バナなので、まぁテキトーに読んで下さいね♪
宮﨑駿が“兵器と戦争”とリアルに描いた理由とは?
宮﨑駿と言えば「自然との共生」や「平和」など、人類愛や地球環境規模で生命の尊さを訴えているお話が多いと思いませんか?
たとえば各作品のテーマを、わたしなりに簡単に解釈してみますと・・・
風の谷のナウシカ → 自然との共生
もののけ姫 → 自然との共生と“生きること”への執着
千と千尋の神隠し → 自然との共生・信仰心・家族愛
となりのトトロ → 自然との共生・家族愛
崖の下のポニョ → 自然との共生・家族愛
とまぁ、こんな感じで、宮﨑駿と言えば「自然との共生」や「家族愛」をテーマにした作品が多いと思うのです♪
しかし、そこで気になるのが、宮﨑駿氏の作品は、一見すると「自然との共存」や「家族愛」をテーマにした作品が多いと思われるのに、戦争に使われる「兵器」の異様なまでのリアルな描写が見て取れる点です。
たとえば、これ・・・
風の谷のナウシカに出てくる、トルメキア軍の「バカガラス」という大型輸送機です。
あと、これとか・・
こちらもトルメキア軍の「コルベット」という戦闘機です。
宮崎作品で描かれるこういった軍事用の航空機の描写を見ても、とくに何も気づかない人は多いかもしれませんね♪
わたしはアニメ好きなので、戦争モノのアニメも沢山見ておりますが、宮﨑駿の作品ほど、「兵器」の描写を正確に描いている作品を、わたしは他に見たことがありません。
実はわたし・・・航空機に関してはちょっと・・というか、かなりの知識があります☆
そんな私が見ても、日本中のあらゆるアニメを見ても、戦闘用の航空機の描写をこれほど正確にリアルに描いているアニメは他に見たことがないのですよね。
というのも実は・・・
宮﨑駿は、映画では「平和や愛」を称えつつも、戦争兵器が大好きな兵器オタクでもあるのですね。
しかし、これにはちゃんと理由があるのです・・・
実は、宮﨑駿の実家は、第二次世界大戦に零戦を製造していた三菱重工業や中島飛行機の下請け工場を経営していたのでした。
その名も「宮崎航空機製作所」。
つまり、宮﨑駿は、幼少の頃から軍需産業を目の当たりに見てきたのですね。
宮崎航空機製作所の規模は、社員1000人以上にのぼり、結構な大規模な工場だったらしく、幼いころの駿氏は、そうした環境で育つことにより、戦争の兵器や航空機に興味を持っていったようです。
そして、そんな「戦闘機オタク」の部分だけを全面に押し出した作品が、皆さんもよく知っている、これ・・・
紅の豚ですね☆
ポルコロッソの乗る飛行艇は、「サボイアS.21」という試作戦闘飛行艇という設定です。
第一次大戦後の当時では、旧式になりつつあった木製の機体にロールス・ロイス社製の「ケストレル」という700馬力の航空機用エンジンを搭載し、7.92mm シュパンダウ機関銃2門で武装しております。
というか、こんな細かな設定してもマニアック過ぎて、殆どの人は「ふーん・・・」で終わっちゃうだろ!とツッコミ入れたくもなりますが、こんな所にも宮﨑駿の、航空機ミニタリーマニアっぷりが出ている作品となっております☆
さらに「風立ちぬ」は、宮﨑駿自身が生きた時代背景を、そのまま映像として公開した作品であるといえますね☆
このように、宮﨑駿氏の作品には、「戦争に使う兵器」と「平和や自然」という、一見すると相反するようなメッセージが込められているのですね。
ちなみに、宮崎航空機製作所が空襲で焼けてしまった後、宮﨑駿の親は、ダンスホールを経営して生計を立てていたようです。
そのため、高校生になった宮﨑駿は、母親と父親が仲良くダンスしている様子を頻繁に見ていたようです。
そんな宮﨑駿に向かって「お前、高校生にもなってダンスも踊れないのか?」と言われたという逸話もあります。
そう言われてみると、「風立ちぬ」や「紅の豚」には、古き良き時代のダンスホールの場面が登場していますね♪
作中に見る事ができる、宮﨑駿の戦争体験
さて、宮﨑駿が幼少の頃育った「宮崎航空機製作所」ですが、第二次世界大戦の空襲のさなか、工場も爆撃を受けることにより消失してしまうのでありました。
当時、宮崎航空機製作所があった宇都宮市も、宇都宮大空襲による焼夷弾により甚大な被害を受けたのですね。
そんな中、宮﨑駿の記憶に残っているのが、家族と共にダットサン(現在の日産自動車)の小型トラックの荷台に乗り、燃え盛る宇都宮の街から必死で逃げる。という記憶です。
そして、幼き頃の宮﨑駿の耳に残る言葉が、「乗せて下さい」と、必死で悲願する人たちの声でした。
しかしトラックの荷台は既に満員状態で、これ以上人を乗せることは出来ませんでした。
その為、トラックは助けを乞う人たちの声を振りのけ、必死で逃げるしか無かったのですね。
では、ここで宮﨑駿作品の冒頭のシーンをちょっと思い出してみましょう。
たとえば、コレ・・・
「千と千尋の神隠し」です。出だしで、千尋が家族と共に車で疾走するシーン。
「まかしとけ、この車は四駆だぞ!」と、お父さんのAudi A4(*´ω`*)
次はコレ・・・
崖の下のポニョで、リサが運転する三菱トッポ。
見事にドリフト中です(・∀・)
さらにコレ・・・
ルパン三世「カリオストロの城」で、ルパンが運転するFIAT500チンクエチェント。
さて、宮崎作品でよく見る、これらの「小さな車で疾走をするシーン」ですが・・・
実は、これらのシーンは、宮﨑駿の幼少の戦争体験が元になっているのではないか?と言われています。
これらのシーンは、宮﨑駿が幼少期に、トラックの荷台に乗って必死で逃げるという記憶が、こうして作品の中に折り込まれているのですね。
そして宮﨑駿は、当時、トラックに乗せてあげることができなかった人たちの記憶を作品に入れ込むことにより、その魂を開放しようとしているのではないか?と言われています。
宮﨑駿のハッとする名言集
では、次に宮﨑駿の名言集です。
ちょっと「ハッ」とするような言葉を集めてみました☆
意図とするものと、もたらされたものとは違う。
人が植えたものだから自然林ではないというのは、やっぱりオカシイ。
人が作った森でも、想像もつかない複雑な生態系になったりするんだよ。自然は優しくて人間が汚染した環境を回復してくれようとする・・・
そういう考え方は嘘だ。
そういった考えは甘ったれた地球感だ。
自然は残忍なものなのです。
不条理なのです。
自然は、善悪などには全く頓着していない。昆虫や動物にとっては、そもそも時間の流れ方が私たち人間とは違う。
ミツバチになったら雨の粒がどう見えるのだろう?
鳥には風の動きが見えるだろう。
200年以上行きたゾウガメには、人間の動きはコマ送りのように見えるのではないだろうか?
しかし、この時間の感覚をアニメで描けたら、面白い作品が描けるのではないかと思う。
花や木や森だけが美しいのではない。
鉄やセラミックや廃棄物や放射性物質も内包している重層意志、混合の生態系こそが美しい自然なのだ。
非常に深い言葉ですね(*´ω`*)丿
たとえば、ナウシカの腐海や、トトロの森、ラピュタの庭園、もののけ姫の神々の住む森・・・
宮崎作品に出てくるこれらの「森」は、人間とは違った時間軸で生存している「命」をアニメで表現することにより、作品の面白さを出していると言えるでしょう。
あらゆる生命は、人間とは全く違った時間軸で生きており、自然は、人間の感覚や、人間の都合なんていちいち考えないので、わたしたち人間からしたら、自然は時に残忍に映るのかもしれませんね。
宮﨑駿の最新情報
それでは最後に、宮﨑駿先生の最新情報です。
何度かの引退が叫ばれていましたが、結局、まだ引退しないそうです(*´ω`*)丿
一時は、長編アニメは引退するけど、短編アニメは作る。なんて話もあったようですが、なんと長編アニメの製作計画があるようですね!
題名は「君たちはどう生きるか」
いかにも宮﨑駿らしい「命」を題材とした作品になることが予想できるタイトルです☆
残念ながら、今のところ絵は出回っていないようですが、1937年に発表された「吉野源三郎」という方の小説?が元になっているようです。
という事は、以前に話題になっていた、この短編アニメの製作どうなってしまうのでしょうか・・・?
「毛虫のボロ」ですね☆
この作品はフルCGで製作途中らしく、櫻木優平がCGを担当することになっているようですね。
こちらも一応楽しみにしていましたので、公開予定を調べてみましたら・・・
すでに作品は完成しており、公開は、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示室「土星座」のみで行われるようです。
どうやら、他の劇場では公開はしないようですね(´・ω・`)
宮崎先生もかなり高齢になってきておりますが、未だにこの人を超えるアニメーター、アニメ監督は出てきていないような印象を受けます。
宮崎先生には、いつまでも元気でいてほしいですし、これからも、楽しい作品を出して欲しい☆
と思いますね(*´ω`*)丿
読んで頂きありがとうございました!
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