ネイティブアメリカンと自然崇拝。今尚続く迫害の歴史について

ネイティブアメリカンと自然崇拝。今尚続く迫害の歴史について




こんにちは☆NORIです(*´ω`*)ノ

今日は、以前から興味があったネイティブアメリカンの信仰や歴史について書いてみますね☆

ただ、ネイティブアメリカンの中にはこの呼び方を嫌う者も多いようです・・・

というのも、ネイティブアメリカンと言う呼び方を自分たちが認めるという事は、「自分たちが白人に負けて支配されていることを認めるのと同じ意味だ」と考える者もいるからです。

それならいっそ、最初に呼ばれていた「アメリカン・インディアン」という呼び名で呼ばれるほうが良いと考えるネイティブアメリカン達もいる様なのですね。

実際、ネイティブアメリカンの中にも、自分をネイティブアメリカンと呼んだり、インディアンと呼んだりと様々だそうです。

取り敢えずこの記事では「ネイティブアメリカン」という呼び方で統一して書いていきますね☆


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ネイティブアメリカンと自然崇拝

ネイティブアメリカンは宗教を持っていません。

といっても、もちろん信仰が無かったという意味ではなく、誰か教祖の様な存在がいて、そいつを神と崇めるような西洋的な宗教のスタイルでは無い。という意味です。

ネイティブアメリカンの信仰スタイルは、ある意味「日本の神道」にとてもよく似ているのではないか?とわたしは思います。

なぜなら、ネイティブアメリカンは、基本的に自然崇拝だからです。

ネイティブアメリカンは、この世に存在するもの、空や海や山や木々、火や岩や砂や、もちろん動物達、そして、自分自身に至るまで、「全ての物に神が宿る」と考えていました。

たとえば太陽は「父」、月は「祖母」、大地は「母」、植物や動物たちは皆兄弟(*´ω`)ノ

と考え、この世に存在するすべての物質が、お互いに共生し助け合い生きていくものなのだ☆と考えていました。

そのため、ネイティブアメリカンには「土地を所有する」という概念が無く、最初白人たちがやって来て「お前らには、こっからここまでの土地を与えるから、お前らはこの範囲内に住め!」と言われたのも、訳わからなかったのですね。

自分で何かを所有するという概念も薄く、誰かが困っていたら食べ物や狩りの道具を分けてあげえればよいし、自分の住まいに招き入れて衣食を共にするなんてことも、ごく当たり前だったようです。

まさに、皆が助け合い、自然と共生し合って生きていたのがネイティブアメリカンなのですね☆

 

ネイティブアメリカンの死生観と精神世界

ネイティブアメリカンたちは、全ての物に魂が宿ると考えていました。

そして宇宙の中心にはグレート・スピリットと呼ばれる、魂のふる里があると考えられていました。

ネイティブアメリカンにも輪廻転生と似たような考え方があります。

たとえば、ラコタ族には「赤い道」「黒い道」という死生観があり、人は死ぬとこのどちらかの道に進むとされています。

生きている時に周りと調和し、自然との共生が上手く出来た人は、死んでから「赤い道」へと進み、宇宙の中心となるグレート・スピリットのもとへ魂が帰っていきます。

逆に、生きている時に自分の好き放題わがままに生きた人は、死んでからは「黒い道」へ進み、もう一度人間界に再生(つまり生まれ変わる)をしてくるとされているのですね。

これを仏教的に解釈すれば、赤い道は「解脱」と言え、輪廻転生から抜けて永遠にあの世で幸せな生活を送る事を意味しますし、黒い道は、ほとんどの人が経験する輪廻転生ということになりますね♪

ネイティブアメリカンの精神世界についての考え方で有名なのが「メディスン・ホイール」です。

メディスン・ホイールは「聖なる輪」とか「生命の輪」などと呼ばれており、この輪は「宇宙に存在するものは全て繋がっている」ということを解りやすく教える為の、ネイティブアメリカンたちのシンボルでもあるのですね☆

ちなみに、ネイティブアメリカンは同性愛についても、わたしたちとはまったく違った考え方を持っております。

まず、ネイティブアメリカンは、同性愛を差別したりなんかしません。

むしろ、マイノリティーなジェンダーの人は、特別な人として尊敬をされていた様です。

仮に、女性の体を持って生まれてきた心が男性の人がいたとしても、その人は男なので、戦士や狩人として活躍をしていたそうなのですね(*´ω`*)ノ


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ネイティブアメリカンの過酷な歴史

ネイティブアメリカンを語る上で、ネイティブアメリカンの正しい歴史も知っておかなければならないと私は思います。

元々は500万人から1000万人以上いたとされるネイティブアメリカンも、白人たちの侵略により95%が殺害されたと言われております。

白人たちが行ったネイティブアメリカンに対する弾圧はかなり過酷で、たとえばある部族は、白人が定めたインディアン居住地に強制的に移住させるために、極寒の中を徒歩で何千キロも歩かされたりしました。

最初は12000人いたその部族も、旅の途中で8000人が命を落としたそうです。

子供たちは、生まれてから少し経つと親元から強制的に離され、白人が作った学校に入れさせられました。

学校では、生まれ育った土地の言葉を話すことは許されず、英語を話し、キリスト教を信仰することを強要されました。

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学校での何年か教育後、家族が住むインディアン居住区に戻された子供は、その土地で生きていく為の職業スキルを教えられたわけでもなく、結局は酒やドラッグに溺れる生活へと堕ちてしまうのでした。

そのため、現在でもネイティブアメリカンの若者の自殺率は、アメリカの一般的な若者の自殺率に比べ何倍も高くなってしまっています。

そして、ネイティブアメリカンは今でも国が定めた場所でしか暮らすことを許されておりません。

ネイティブアメリカンは、今ではアメリカの西海岸側にしか住んでおらず、中央や東側にネイティブアメリカンは、ほとんど消滅してしまった様です。

ネイティブアメリカンの中には、事業を起こして成功する者も中にはいますが、そんな人はとても少数派でしょう。

ちなみに、ネイティブアメリカンが営む主な事業は「カジノ」で、これは、日本における朝鮮人がパチンコ屋を経営したりとか、ヨーロッパにおけるユダヤ人が金貸しをやったりとか言った状況に似ているのかもしれません。

情況は違えど、迫害された民族は「忌み嫌われる職業」につくことしか許されていない様なのです。

まぁ、カジノで成功しているネイティブアメリカンなんてごく一部にしかすぎず、ほとんどのネイティブアメリカンたちは、アメリカ国民の平均的な収入から見れば貧困層で、これが現実なのです。

自然を愛し、全ての物に神を見出す平和主義者であったネイティブアメリカンも、白人の到来により、大変過酷な歴史を歩むことになってしまい、今ではアメリカのごく一部の地域に少数が生き残るのみなのですね。

 

ネイティブアメリカンの心に響く名言集

ネイティブアメリカンの心に響く名言集を集めてみました☆

ネットでよく見かける言葉の中から、わたしが特に好きなものを選びました(*´ω`*)ノ

人間の目は、舌が発音できない言葉を話す (クロウ族)

怒りは自分に盛る毒 (ホピ族)

宇宙は私たち一人一人の中にある (オグララ・ラコタ族)

目で判断せずに、心で判断しろ (シャイアン族)

心からの言葉は書物よりも尊い (ミックマック族)

親の助言と冷酒は、後から効いてくる (オレ族)

地上に存在するすべてに目的がある。どんな病気にもそれをいやす草木があり、どんな人にも使命がある (長老 モーニング・ダブ)

頭による理解には誤りがあっても、体による体験には誤りはない (スー族)

どんなことも7世代先まで考えて決めなければならない (イロコイ族)

家族の間に調和が保たれれば、人生は成功だ (ウテ族)

親切とは、言葉を慎み人を傷つけない様に心掛けることだ (オハマ族)

私の前を歩くな。私が従うとは限らない。私の後ろを歩くな。私が導くとは限らない。私とともに歩け。私たちは一つなのだから。 (ソーク族)

宗教はどれも神に帰る踏み台に過ぎない。 (バウニー族)

知識では無く知恵を求めよ。知識は過去の産物だが、知恵は未来をもたらす (ラムビー族)

男女は平等だが、その力と責任は異なる (全部族共通の言葉)

自分より偉大なものには、常に畏敬の念を持て (ショショネ族)

真っすぐに喋れば、光線のように心に届く (アパッチ族)

自然から離れれば、心が頑なになる (ラコタ族)

人間は人として生まれてくるのではなく、人になる為に生まれてくる (チェロキー族)

かんしゃくを起こすと友人を失う。嘘をつくと自分自身を失う (ホピ族)

 

ネイティブアメリカンのおすすめ映画

では最後に、ネイティブアメリカンが出てくるおすすめ映画をご紹介しますね。

ネイティブアメリカンの映画は結構たくさんあり、わたしもいくつか観てみたのですが、やっぱり一番面白かったのは・・・

ダンス・ウィズ・ウルブズ

ですね(*´ω`*)ノ

その名の通り「狼と踊る男」というタイトルですが、このタイトルからじゃぁストーリーは全然想像もつきませんわね・・・

ただ、作中にケヴィン・コスナーが野生の狼と星空の下踊るシーンが有る。というだけです。

この作品は基本的には、ネイティブアメリカン側の視点で作られています。

ネイティブアメリカンの本当の歴史を知るためには、よい作品だと思います。

映像も、ものすごく綺麗ですし、ストーリーも面白いです☆

他には「ソルジャー・ブルー」なんて作品もありますが・・・

こちらも、ネイティブアメリカンの本当の歴史を知るという意味では良い映画がかもしれませんが、ただ、白人たちのネイティブアメリカンに対する虐殺シーンがあまりにも悲惨すぎるので、心臓の弱い方にはちょっとオススメできないかな・・

気になった方は、ぜひ観てみてくださいね〜(*´ω`*)ノ

読んでいただき、ありがとうございました!


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